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[日本の食料自給率について考えるシリーズ1]食料自給率38%って本当なのか??

日本のプラスチックゴミ削減と食料自給率向上を目指す営業支援事業のKANKIKUです。

さて、これまでブログでは、プラスチック問題について取り上げることが多かったのですが、今週は食料自給率についてフォーカスを当てていきたいと思います!

 

というわたくし、2人の小学生のママとして、3年前まで9年間専業主婦だったのですが、その当時から、日本の食料自給率は低いとはなんとなく思っていました。なので、毎日の食事作りにおいて、なるべく国産の食材を使うことは以前から意識していたのですが、食料自給率が38%であるという数字を知ったのは昨年2020年。これは、「自分は国産を買うようにしているから食料自給率向上に貢献している」と甘んじて、自己満足に浸っていたに過ぎなかったと反省・・・

 

そして、KANKIKUを立ち上げてから食料自給率についていろんな方とお話をしていくと、38%というのはカロリーベースでの計算だから、生産額ベースベースで見る66%なのですよね。という話を聞きまして、食料自給率の算出方法もいくつかあるということを知りました。

 

どういうことなのでしょうか。

 

農林水産省が「食料自給率」について詳しく説明している下記URLをぜひご参照ください。

食料自給率とは:農林水産省 (maff.go.jp)

 

ひとつ、ここで挙げるとすれば、

”輸入した飼料を使って国内で生産した畜産物は、総合食料自給率における国産には算入していない。”ということ。

つまり、「国産鶏もも肉100g100円」というような商品はスーパーで見かけますが、あれは、輸入飼料を食べて育ったニワトリなので、日本の食料自給品目の計算には入っていないということになるんですよね・・・

 

食料自給率については調べれば調べるほど奥が深いです。

食料自給率は本当に低くて、日本の畜産、農産業は困っているのか?消費者は困るのか?

もし問題だ、というならば何がどう問題だと思うか、そこまで突き詰めないといけないのかもしれません。

 

食料自給率について、まずの基本的なところを学ぶという点では小学校の教科書がとても良いです。

 

息子が昨年度3学期、小学5年生だった時「家でよく話している食料自給率について学校の社会の授業で勉強しているよ」と言って、教科書を見せてくれました。

 

東京書籍 『新しい社会5 上 』

 

「こ、これは!!!」素晴らしい内容につい叫んでしまいました。

学校の社会の教科書がこんなにためになる内容盛りだくさんだったとは・・・感嘆してしまいました。

カラー写真も多く、とても面白いんですよ。なので最近、ベッドサイドにおいて、寝る前なんかに読んでいます…笑

 

農林水産省が出している「食料需給表」のグラフはとても参考になります。

これを見てみると・・・私が驚いたのは、カナダは2005年から急激に食料自給率があがり現在200%を超えているということ。それに対し、日本の食料自給率が低いのは今に始まったことではなく、25年前から40%あたりを低迷しているということ。

これらのグラフを見て、日本の現状、課題について、思いを馳せたくなりませんか?

単に自給率が低いというだけの字面ではなく、ここには、世界との結びつき、貿易摩擦、食文化の変容、人間が食べる食料だけでなく、畜産農産業において、飼料、肥料がどのようになっているのか、そんなことにまでつながっていきます。

 

次回は、日本の食料自給率をあげることは可能なのかどうなのか、ということについて、書籍の紹介とともに掘り下げていきたいと思います。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

本日の社会の授業はここまでです!

って、いつのまにか授業になっていた・・・笑!?