KANKIKUのやさしい提案]

 

1.過剰包装を見直そう

 

日本の一人当たりのプラスチックゴミ排出量は世界で第2位 (2018年国連環境計画(UNEP)の報告書より)

 

人口1億2600万人の日本が、アメリカに次いで一人当たり2番目にプラスチックゴミを多く出しています。3位の中国、世界一人口の多い国よりも多いのです。

これは日本の過剰包装社会であることを表わしていると思います。

国際環境NGO2020年に日本で行った意識調査によると、不要な使い捨てプラスチック製品や過剰包装のサービスが多いと感じる」と答えた人が、8割以上、「使い捨てプラスチックを使わないための選択肢があれば利用してみたい」人が、7割以上だったという結果が出ています。

 

<企業様へ>

製品を作り販売する事業者が良かれと思ってしている包装が、消費者にとっては過剰なこともあるのです。過剰包装をなくすことは、製造労力やコストを減らすメリットもありますし、消費者にとっては家庭からでるゴミを減らすこともできます。そして、最終的には、ゴミ処理経費削減もでき、二酸化炭素排出量も減らし温暖化抑制にもつながる、良いことづくしなのです。

これまでの生産体制を変えることは大変な作業ではありますが、2030年を見据えて、今こそ見直してみませんか?

 

2.不必要にプラスチックを使うのをやめてみよう

これまで、わたしたちの社会は、安くて便利という意味でプラスチックをありとあらゆるところで作り使ってきました。ゴミ収集で回収して高温度の焼却炉で燃やしているから大丈夫、不要になったら捨てればいいや、リサイクルしているから今までのように使い続けても大丈夫。その大丈夫が、ひとりあたりのプラゴミ排出量世界第2位につながっています。プラスチックゴミは分解されることはありませんので、燃やすと二酸化炭素排出しますし、劣化して紫外線をあびたゴミも温暖化が進行する大きな要因にもなっているとの研究結果もでています。完全になくす生活は無理ですが、減らしてみよう、の意識が環境改善につながります。

 

 

3. 地産地消・国産国消のススメ

 

日本の食料自給率は38% (※令和元年度農林水産省調べ)

 

新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中の経済が停滞する非常事態になり、

日本国内でも畜産・水産、農産物の生産者さん、飲食店の方々が苦境に遭われているという状況になっています。

そして、SDGs(持続可能な開発目標)も毎日のように取り上げられるようになり、

「食品ロス」問題もクローズアップされるようになりました。

 

日本は、森林、畑、水資源などの自然環境が豊かで、広大な土地もあります。

砂漠地帯で作物を育てられないわけではないし、生産技術も十分にあります。

安心安全な製品を作れる勤勉で誠実な国民性もあります。

それなのに、わざわざ大量の食品を遠い外国から輸入してきて、捨てているとしたら・・・

国内の生産者の方々が一生懸命作った作物が売れず、日本社会が貧しく空洞化してしまい、国内の産業を守れないのではないか。

”地産地消”さらに、”国産国消”改めて、これからの時代に日本にとって、大切なキーワードであると気づかされました。

 

*米粉の魅力を学び愉しむワークショップ企画開催

日本の食料自給率はカロリーベースで37%しかありません。日本が唯一自給できる農作物はお米ですが、ながく日本の農産業を支えてきた稲作農業が今、衰退状況にあります。田んぼは、私たちの食を守ってくれるだけでなく、土砂災害などからも大地を守る役割も担っています。

お米離れが一番の要因と言われていますが、お米をもっと食べるだけでなく、米粉を活用することは、美味しく体にやさしく、日本の農業を支えてくれるのです。

また、農薬の心配がある&輸送エネルギーがかかる輸入小麦に頼る食生活から、米粉を小麦粉変わりに使うことはSDGsにふさわしいこと。

KANKIKUは米粉推進を掲げ、米粉の魅力を発信するワークショップを企画開催したり、企業さまと米粉の販売促進のお手伝いを行っています。

 

 

 

*輸送エネルギーの観点から

 

また、食料だけではなく、made in Japan製品を買うことは、日本経済に貢献、支えていることにつながります。

生産者さんを活気づけハッピーに。

エコでおしゃれなものをなんでも外国から輸入するというのは輸送エネルギーによる二酸化炭素排出量の観点からも、安易であることもあります。わたしにも大好きな外国製品はたくさんありますが、日本製のものにも目を向ける、そんなちょっとした意識は持ち続けたいと思っています。

 

 

日々の消費生活のなかで、この行動は、どれくらい二酸化炭素排出しているんだろう、環境にも優しく日本経済もハッピー、そして自分にも心地よい買い物になったかな、ちょっと想像するだけでも、エコフレンドリーな生活にワンランクアップ♪