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[日本の食料自給率について考えるシリーズ4]農園ボランティアで楽しく学ぶ地産地消

キュウリもどんどん実っています
キュウリもどんどん実っています

今年度から私は、西東京市の農業振興計画推進員の市民委員としての活動も始めました。

きっかけは、4年前まで携わっていた都市計画審議会で、「2022年問題」を知ったことです。

農地や緑地だった土地がどんどん宅地化されることに違和感を感じ、一市民として自分にできることに積極的に取り組みたい、そう思ってこれらの委員公募を目にして、作文を書いて採用していただいたのですが、

2022年には生産緑地の指定解除に伴い、さらに宅地化が加速するだろう、と言われているのです。黙ってみてられない、と農業振興計画推進委員として、少しでも、地元農家を応援したり、コロナの影響もありニーズが高まっている市民農園開設にも関われたら、そんな思いを抱いています。

 

生産緑地の指定解除をめぐる「2022年問題」はどうなるのか? | 住まいの本当と今を伝える情報サイト【LIFULL HOME'S PRESS】 (homes.co.jp)

 

↑こちらのサイトは非常にわかりやすく都市農地の重要性と2022年問題について解説されているので、ぜひ読んでいただきたいです!

 

 

KANKIKUとして食料自給率の向上にも取り組み始めたところ、わたしたちにできることって何だろう、と考えてきました。食料自給率の向上って、つまり、第一次産業(生産者)を支えることであり、めぐりめぐって日本経済を支えることにもなり、さらには自分たちの食生活につながり、健康で幸せな生活を送る土台となる、そんなことまで思いを巡らせることになったのですが・・・

 

まぁそんなごちゃごちゃした話は、おいておいて。

 

地元の農家さんともっと知り合いたいなぁ、と思っていたのが一つ。

自分で野菜育ててみたい、ということで自宅の庭でも大がかりに開墾して、家庭菜園を始め(夫がメインですが・・・)野菜栽培に関心が高まっていることが一つ。

そして、環境問題を考えると、「地産地消」ってすごく身近にできて効果大な取り組みであることが一つ。

私にできることは、地元の野菜を買って食べることだ!と思っていたところ。

 

偶然、娘のクラスメイトのお母さんに道端であって、学校給食に使われる野菜が地元農家さんの野菜で、どこそこの農家さんの野菜が美味しいとかそんな話から、近所の農家の農園ボランティアに行ったら楽しかった、ということを聞いたので、「農園ボランティア⁉受け入れてくれてるところあるんですか!?」と私もさっそく参加させてもらうことに。

 

行動力は私の強みなので、そのお話を聞いた二日後には畑に出向いておりました(笑)

 

新鮮なので生でサラダとしても食べられるミニチンゲン菜
新鮮なので生でサラダとしても食べられるミニチンゲン菜

実家の農業をご両親と一緒に始めまだ1年ほどという、とっても若いご夫婦。丁寧にいろんなことを教えてくださいます。6種類ほどの野菜の種付けから、トマトの苗の設置、ニンジンの間引き、大根掘り、次の耕作に向けての土づくり(堆肥と肥料を混ぜる)、雑草取り、直売所で販売する野菜を洗って袋詰めなどなど、次から次へとやることがたくさん!

 

ボランティアに来られている方もいろんな世代の方がいらっしゃって交流するのも楽しいです。

昨年の9月に植え付けしたニンニクは一年がかりで収穫になるということも知りました。そのニンニクの周りの雑草取りをしながら、中国産のニンニクの安さの反面安全性は不安だよね、一年かかって収穫と聞くと、ニンニクの有難みが増すね、なんていう話をしました。

 

そして、いい汗流せるので、なんだか健康的。

 

袋詰めして価格を決めるときは、ついつい営業出身で商売人根性のある私は、労働コストと利益率、このこだわって栽培したお野菜の商品価値、さらには近隣農家さんとの相場のバランスなどを考え、農家の若夫婦に「そんな安売りしなくていい」「これは2束100円でいい」などと小姑のように口出してしまいました・・・

 

こんな素敵な畑でのボランティア。

学ばせてもらえる機会が本当にありがたい。

 

地産地消を実践的に学ぶ、というより体感しているこの感覚はとても人間的で心地が良いものです。