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書籍紹介『「脱使い捨て」でいこう!』

日本のプラスチックゴミ削減(過剰包装をなくす)に取り組む営業支援事業のKANKIKUです。

 

今日は、私たちの身近な日常生活に照らし合わせて環境問題を考えられる、とっても読みやすい本を紹介したいと思います。

 

『「脱使い捨て」でいこう!~世界で、日本で始まっている社会のしくみづくり』

著者:瀬口亮子 出版:彩流社 2019年2月刊行

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”のどが乾いたら、すぐ目の前にあった自動販売機でペットボトル飲料が買える、飲んだ後のペットボトルはリサイクルされるから問題ないね。”

 

”毎朝コンビニのプラスチックカップに入ったアイスコーヒーを買ってオフィスに行くのが日課。安いのに味も香りも良い。”

 

”コロナだしテイクアウトのお弁当をウーバーイーツで頼もうっと。”

 

”雨が降ってきたらコンビニでビニール傘買えばいいよね、300円くらいで安いし。”

 

”手が汚れずに食べれるし、持ち運び便利だから1枚ずつ個包装になっているお菓子が買いやすい。”

 

日本に住む私たちのごく当たり前の日常生活における消費行動。

使い捨て型のライフスタイルが定着しすぎている、という状況だよな・・・と危惧しています。

 

特にわたしは、日本における過剰包装をどうしたら減らせるか、ということにフォーカスして取り組んでいるのですが、なかなかこれが、難しいと実感。なぜなら、メーカーとしては、商品の品質(クオリティ)をとても重視し、お客様に対して誠意とクレームが出ないように配慮する姿勢=ちゃんと包装することなのだ、という先入観がどうしてもあるからなのでしょう。

 

この本では、5章に「過剰包装を減らす」ということが書かれていて、そうそう!とうなづけましたし、アメリカ西海岸、韓国、ドイツ、フランスなど諸外国の取組について紹介されていて、なるほど・・・と視野を広げることもできます。

 

P134

”「過剰包装」「過大包装」はしばしば、製品を提供する事業者が考える「適正」な包装と、消費者が望む「適正」な包装にギャップがあることから発生するともいえます。”

 

同感。

 

 

「使い捨てのライフスタイル」という消費行動を見直そう、世界での取り組みを知ると意外と楽しく心軽く取り組めることもありますよ、というソフトなメッセージが伝わってきて、環境意識をじぶん事にとらえられるので、わたし個人的には以前ブログでご紹介した今ベストセラーになっている注目の斎藤幸平氏『人新世の「資本論」』より読みやすくおススメです。

 

プラスチック包装から脱却できない日本社会に合った商品開発ができないかと、KANKIKUと通して出会った企業の方、社会起業家の方々と意見交換をしながら、動き始めています。

 

2030年を見据えながら、行動あるのみ。

 

 

 

☆この過剰包装が気になる、というご意見など、ぜひコメント欄にでも気軽に投稿してくださいね。

可能な限り、KANKIKUを通してメーカーさんにその声を届けさせていただきます☆